このページでは、ダイアルアップでの接続の際に、正常に接続が行えない場合、どのような手順で接続設定の確認を行うと効率がよいかを説明したものです。
 このページの手順で確認をしていただくことで、八割程度のトラブルは解消すると思いますので、正常に接続が出来ない場合には、一度確認をしてみていただくことをおすすめいたします。
 なお、弊社の経験不足のため、Macに関する同様のページは現在のところ準備できておりません。
 また、以下の操作を一通り行って、接続が正常に出来ない場合に、電話で弊社にお問い合わせいただく際には「トラブル対処手順に従った確認を行ったが接続できない」旨をお伝えください。お伝えいただかない場合には、弊社はまずこの手順に従って対処法の確認をさせていただきます。

1・モデムやターミナルアダプタ(TA)の電源を入れ直してみてください。
外付けタイプ(パソコンとは別にモデム/TAが設置された状態)の場合、モデムやTAが長時間の電源オン状態にあると、動作不具合を起こす場合があります。
その場合には、一度、モデムやTAの電源を切り、再度入れていただくことで症状が回復する場合があります。
内蔵タイプ(パソコンの中にモデム/TAが組み込まれた状態)の場合には、通常モデム/TA単体には電源スイッチが付いておりませんし、パソコンの電源を切っている状態では、モデム/TAも電源が切れているため、この操作は必要ありません。

2・モデムを使用する別のプログラムが動いていないことを確認してください。
インターネット以外にもモデムを使用するプログラム(主にFAX送受信ソフト)がコンピュータに入っている場合には、そのプログラムを停止してみてください。

3・モデム/TAの機種名と、コンピュータ内で指定しているモデム/TAの機種名が一致しているかを確認。
パソコンに複数のモデム/TAが設定してある場合には、パソコンの誤作動や誤操作により、インターネット接続に使っているモデム/TAとは別のものを使う設定に変わってしまう場合があります。
その場合には、インターネット接続に使うモデム/TAの設定を本来のものに直すことで症状が回復します。
Windows95/98の場合には「マイコンピュータ」から「ダイヤルアップネットワーク」を開きます。
<Windows95/98>
マイコンピュータ ダイヤルアップネットワーク
WindowsMeの場合には「スタート」ボタンから「設定」を選択し「ダイヤルアップネットワーク」を開きます。
<WindowsMe>
スタート→設定→ダイヤルアップネットワーク ダイヤルアップネットワーク
インターネット可児に接続するためのアイコンをマウスの右ボタンでクリックし、表示されるメニューから「プロパティ」を選択してください。
インターネット可児へのアイコン
表示されたウィンドウの下の方にある「接続の方法」の欄の表示がお使いのモデム/TAのマニュアルで指定するように書かれているものと一致しているか確認します。
接続の方法

4・電話番号(インターネットへアクセスするための番号)が正しいか確認します。(Windows95/98/Me共通)
3の項目と同じように「プロパティ」を開き、上半分の「電話番号の入力」の欄の電話番号が正しいか確認してください。
電話番号の入力
アクセスポイントをご利用の場合は 0570−010987
5・プッシュ回線/ダイヤル回線の種別を確認します。(アナログ接続の場合)
一般の電話回線の契約には、「パルス(ダイヤル)回線」と「トーン(プッシュ)回線」の2種類の契約が存在します。
この2種類は電話を掛ける際の信号が全く異なるため、インターネットなどへ接続する際にも、コンピュータにどちらで接続を行うのか指定する必要があります。
特に設定を修正されていない状態であれば、「トーン」の設定になっているはずです。お客様の回線の契約をご確認いただき、「プッシュ回線」で無い場合には、設定を「パルス」に変更していただく必要があります。
「スタート」メニューから「設定」を選択し「コントロールパネル」を開いてください。
スタート→設定→コントロールパネル
「モデム」というアイコンがあると思いますのでダブルクリックで開いてください。
モデムのアイコン
「ダイヤルのプロパティ」というボタンを押してください。
ご使用のWindowsの種類によって多少画面が違う場合がありますが、「ダイヤル方法」という項目の右に「トーン」と「パルス」を選択するようになっております。
この項目を、お客様がご利用の電話回線の契約の種別にあうように変更してください。
よくわからない場合には、今の設定と違う方を試してみてください。
6・「サーバの種類」の「詳細オプション」を確認します。(Windows95/98/Me共通)
3の項目と同じように「プロパティ」を開いてください。
初期のWindows95の場合には「接続の方法」の欄に「サーバの種類」というボタンが、それ以外のWindows95及びWindows98以降では「サーバの種類」というタブがありますのでクリックします。
Windows95/98ソフトウェア圧縮をする
WindowsMeの場合には「ネットワーク」と言うタブがありますのでクリックします。
WindowsMeソフトウェア圧縮をする
「詳細オプション」の項目が「ソフトウェア圧縮をする」のみチェックが付いていることを確認してください。

7・「サーバの種類」の「使用できるネットワークプロトコル」を確認します。(Windows95/98/Me共通)
5の項目と同様に「サーバの種類」を開きます。
「使用できるネットワークプロトコル」の項目が「TCP/IP」のみチェックが付いていることを確認してください。

8・「TCP/IP設定」で「サーバが割り当てたIPアドレス」を使う設定になっているか確認
6の項目と同様に「サーバの種類」を開きます。
「使用できるネットワークプロトコル」の「TCP/IP」の右に「TCP/IP設定」というボタンがありますのでクリックしてください。
TCP/IPの設定
一番上の選択肢「サーバが割り当てたIPアドレス」と「IPアドレスを指定する」が「サーバが割り当てたIPアドレス」の方になっていることを確認してください。

9・「TCP/IP設定」で「サーバが割り当てたネームサーバアドレス」を使う設定になっているか確認(Windows95/98/Me共通)
8の項目と同様に「TCP/IP設定」を開きます。
中央あたりにある選択肢、「サーバが割り当てたネームサーバアドレス」と「ネームサーバアドレスを指定する」が「サーバが割り当てたネームサーバアドレス」の方になっていることを確認して[OK]をクリックします。
サーバーが割り当てたIPアドレス

10・「TCP/IP設定」で「IPヘッダー圧縮を使う」と「リモートネットワークでデフォルトのゲートウェイを使う」にチェックが入っていることを確認
8の項目と同様に「TCP/IP設定」を開きます。下の方にある2つのチェックが両方とも入っている状態であることを確認します。
IPヘッダー圧縮を使う

10・「現在のネットワークコンポーネント」の一覧に「ダイヤルアップアダプタ」があることを確認
「スタート」メニューの「設定」から「コントロールパネル」を開きます。
スタート→設定→コントロールパネル
「ネットワーク」アイコンを開きます。
ネットワークへ
Windows95の場合は「現在のネットワーク構成」、Windows98/Meの場合は「現在のネットワークコンポーネント」に「ダイヤルアップアダプタ」があることを確認してください。
ダイヤルアップアダプタ
入っていない場合には、同画面の「追加」ボタンをクリックします。
ダイヤルアップアダプタ
追加ウィンドウを開き、「アダプタ」を選択し、「追加」ボタンを押します。
ネットワークコンポーネントの追加
「製造元」から「Microsoft」を選択し、「アダプタ」から「ダイヤルアップアダプタ」を選択して、「OK」ボタンをクリックしてください。
ネットワークアダプターの選択
12・「現在のネットワークコンポーネント」の一覧に「TCP/IP -> ダイヤルアップアダプタ」があることを確認
11と同様に「ネットワーク」を開きます。
「現在のネットワークコンポーネント」(Windows95では「現在のネットワーク構成」)に「TCP/IP」または「TCP/IP -> ダイヤルアップアダプタ」があることを確認します。
TCP/IP->ダイヤルアップアダプタ
入っていない場合には、動画面の「追加」ボタンをクリックします。
ダイヤルアップアダプタ
追加ウィンドウを開き、「プロトコル」を選択し、「追加」ボタンをクリックします。
ネットワークコンポーネントの追加
「製造元」から「Microsoft」を選択し、「ネットワークプロトコル」から「TCP/IP」を選択し「OK」ボタンをクリックしてください。
ダイヤルアップアダプタ
13・「現在のネットワークコンポーネント」に「TCP/IP」または「TCP/IP -> ダイヤルアップアダプタ」が一つだけであることを確認
1と同様に「ネットワーク」を開きます。
「現在のネットワークコンポーネント」の欄に「TCP/IP」または「TCP/IP -> ダイヤルアップアダプタ」が一つしかないことを確認します。
複数入っている場合には、一つにする必要があります。
消したい「TCP/IP」または「TCP/IP -> ダイヤルアップアダプタ」をクリックし選択状態にした後、「削除」ボタンをクリックします。
TCP/IP->ダイヤルアップアダプタ削除
「TCP/IP」または「TCP/IP -> ダイヤルアップアダプタ」がひとつになりましたら、「OK」をクリックして「ネットワーク」を閉じます。
TCP/IP->ダイヤルアップアダプタ削除
通常、Windowsが「再起動」を促してきますので、メッセージに従い再起動を行ってください。
再起動
14・「IPアドレスを自動的に取得」になっているか確認
11と同様に「ネットワーク」を開きます。
「現在のネットワークコンポーネント」から「TCP/IP」または「TCP/IP -> ダイヤルアップアダプタ」を選択し「プロパティ」ボタンを押します。
TCP/IP->プロパティ
Windows98以降では「ダイヤルアップアダプタ用のTCP/IPプロパティを変更しようとしています。<以下省略>」と書かれたウィンドウが開きますので、「OK」を押してください。
TCP/IPのプロパティ情報
「TCP/IPのプロパティ」が開きますので、「IPアドレス」タブで「IPアドレスを自動的に取得」と「IPアドレスを指定」のうち「IPアドレスを自動的に取得」が選択されていることを確認します。
「IPアドレスを指定」になっている場合には、「IPアドレスを自動的に取得」に変更します。
TCP/IPのプロパティ
15「DNSを使わない」に設定されているか確認
4と同様に「TCP/IPのプロパティ」を開きます。
「DNS設定」タブを開き、「DNSを使わない」と「DNSを使う」のうち「DNSを使わない」が選択されていることを確認します。
「DNSを使う」になっている場合には「DNSを使わない」に変更します。
「OK」をクリックしてウィンドウを閉じます。
DNS設定
「ネットワーク」ウィンドウも「OK」をクリックして閉じます。
TCP/IP->ダイヤルアップアダプタ削除
変更した項目がある場合には、、Windowsが「再起動」を促してきますので、メッセージに従い再起動を行ってください。
再起動